講演が面白かったので
昨日3/19誘っていただいた講演会を聞きに行ってきました。
私は存じ上げてなかったのですが、同友会(全国にあるらしい)の主催する講演でした。
『ひらがな経営』で社員がキラリ
と、まったく興味をそそらなかった題名でしたが、誘ってくれたからなにかあるんじゃないかと・・・
講演者は、従業員235名株式会社 吉村 の橋本久美子社長
何をしている会社かといえば、ティーバックなどの包装をつくっている会社でした。
先代の社長がカリスマ経営者で、社長の言うことに従って行動すればいい!!っていう感じでやってきて成長してきた中、現代になり、売り上げが7憶も落ち込みこの業界は下降線しかないという中で当時主婦だった橋本社長が、様々で引き継ぐことになったそうです。
お茶の袋を作る会社が、世の人がお茶を飲まなくなって、売り上げがおちる。この状況を打開したのが、大量生産からデジタル印刷の技術を応用して少量多品種に切り替えたこと。簡単に言ってしまうと単純なのですが、この切り替えを社員全員に納得させて皆で一丸になって仕事をし続けている事。この状況に持って行った橋本社長の力が凄いと感じました。
私は名刺というか4枚見開きの案内兼名刺を交換したのですが、短い時間で橋本さんは『あっ、隣町ですね』と。株式会社吉村は品川の戸越にあるので、私は『戸越はチャリで行ってます』とローカルな話題を交わしました。
このひとときの会話がとても自然で、きさくな方だなという印象でした。そして、そのあとの講演での話っぷりが非常に情緒豊かに話すのです。時々毒舌が入るところが、ツボをついていて、笑っちゃいました。
金谷にとってのポイントはいくつか列記すると
営業面では
◎デメリットを先に言う。そしていかに明るく言うか。
『うちの商品はここがこんなんで、なのに高いんです。
けれど、こんな風になっていいんですよ~』
◎お茶に特化したこと、包装材を使ってもらう営業としてお茶が売れるにはどうしたらいいかを考え、それを実行した。特に、普通の主婦の意見を大いに聞いた。
※辛辣な意見のなかに真意がある。
◎飛びぬけて良いもの、事を一つ作る。
※なんでも、は大企業のやること
社内では
◎会議は全員で意見を言い合うよう工夫している。
※詳しくは、静岡工場にいくと会議が体験できるそうです
◎目的、目標、
◎他部署でも、同じことを共有する、
※工場のひとでも、売り上げにしたらいくらかなと考える
◎クレームや駄目なことがあったときには、次に継承できるように『○○事件』と名前をつけて後世に伝える
※大切なのは、誰がやったではなくて、これを次にだれもやらないようにすること
◎全盲の社員がひとりいて、会社来ると寝てしまう。まわりのひとがそのひとにあったものはなにかを探しついに、皆がやりたくないの仕事がその社員にとって力を発揮する仕事だったことを発見した。
◎やらないことを決めた。
等々
これらのことって、なんとなくですが、大企業ならば無理な感じがしました。中小企業だからできることでそれが強みなんだと。
自分はそこをやりたくて、辞めちゃったのですがいまは一人なので、ひとが増えていくことを想い描きながら、今やってます。
でも、もっと前に、売り上げを立てることなんですけれどね。
橋本社長は、売り上げが落ちた時に入ってきてなんとか回復させて、その次に企業理念をちゃんともたないといけないという流れだったそうです。
それでいいんだなって思いました。ただ、会社や社員に対する愛情は社長就任時からは
ものすごい量があるんじゃないかと推測してしまいます。本人は愛情って言葉を一言も言いませんでしたけれどおおいに感じました。
あ
思い出した
社員評価を社員同士でしているそうです。
その際注意していることは
○○さんは困っている時に〇〇をしてくれて助けになり感謝しています
と、人の行動を具体的に書くそうです。
たよりになる、きさく、やさしい、・・・
などの曖昧な表現を避けています。
だから、曖昧な愛情っていう表現をつかわなかった
のかな?
とにかく、自分も、自分の想い描いた会社を作っていきたいです。今はいない社員とともに。
株式会社 吉村 さんのHP貼りました。
https://www.yoshimura-pack.co.jp/